お疲れ様です。
さむです。
今回は【暴落の対策】について紹介します。
最近コロナウイルス、原油価格の下落などによって株価が暴落しています。株価の下落が長引くことで経済に打撃を与え、リセッション(不景気)に入る可能性が高まっています。投資初心者は初めての暴落を経験し、暴落、不景気に何をすればいいのかわからないという人が多くいると思います。
その一つの解決策として配当金再投資戦略を紹介します。ジェレミー・シーゲル氏の「株式投資の未来」では暴落はむしろ利益を増やしてくれるものであると書かれています。今回はこの著書の内容を紹介することでみなさんの暴落への恐怖や不安な気持ちが少しでも解消できればいいなと思います!!
資産の最大化には暴落が必要
暴落の必要性
シーゲル氏によると、投資期間を長く取り、配当を再投資する投資家にとって下落相場はさほど問題にならないと言っています。さらには問題がないだけではなく、株価が下落する時期があることによって財産はより増えていきます。その理由として、市場全体が下がるときには配当金が減少するよりも、株価がより大きく減少するからです。そうすることで配当利回りが上昇し、結果的に総合的なリターンも上昇するためです。
暴落ありと暴落なしの比較
実際のアメリカ大恐慌時代の累積リターンのグラフと大恐慌が起きなかったと仮定したグラフの比較が紹介されています。
(出典:ジェレミー・シーゲル 株式投資の未来)
・大恐慌なし(仮定)・・・最初の1,000ドル ⇨ 2,720ドル
・大恐慌あり(実際)・・・最初の1,000ドル ⇨ 4,440ドル
大恐慌がなかった場合、実際に大恐慌を経験した投資家と比べて、手にした累積リターンは60%下回ります。上記より暴落があることによって結果的にはトータルリターンが増えています。暴落にはマイナスなイメージしかありませんがこのグラフを見ることで長期的には利益をもたらしてくれることを証明してくれています。私たちも下落相場に負けないように長期目線で考え、冷静な投資判断をしていきましょう。
配当金の2つの役割
下落相場の安全装置(プロテクター)
下落相場において、配当金を再投資することで保有株を余分に積み立てることができ、これによってポートフォリオの価値下落を受け止めるクッションの役割になります。
リターンの加速装置(アクセル)
下落相場に配当金再投資によって多く買い増した保有株は相場が回復することで将来のリターンが加速する役割になります。つまり、下落時に多く買い増したため、上昇時にはさらに多くの配当金を受け取ることができます。
市場サイクルを周回するほどリターンが増加
上記のように配当金再投資しつつ、不景気、好況、暴落、回復などの市場サイクルを繰り返すことで多くのリターンを獲得することができます。暴落や不景気を通過することではじめて配当金再投資する投資家は最高のリターンを受け取ることができます。
シーゲル氏の分析から導かれる答え
上記の分析から読み取れることはして、
- 相場の変化(暴落や不景気)は投資家の精神には悪影響を与えるが、長期目線での投資においては大きな利益をもたらす。
- 投資するタイミングを見計らう必要はなく、配当金を再投資する。
- 市場が悲観的(暴落、不景気)なときに配当銘柄を買い続けることで結果的に誰よりも高いリターンを得ることを可能にする。
私の暴落、不景気への対応策
私の保有株ポートフォリオもコロナショックや原油価格の下落によってかなりの含み損を抱えています。しかし、シーゲル氏に学び配当金再投資戦略を実行しているため、保有株は売却せずに、配当金が入るたびに再投資し、持ち株数を増やしています。また、今月より100万円分の現金(財形貯蓄)をおろし、日々の投資戦略に加え、毎月5万~10万円分を上乗せして投資を進めていく予定です。現在の資産配分は現金比率が30%ほどになってますが10%ほどになるまでプラスで積み立てていきたいと思います。下落相場のときに保有株をできるだけ買い増し、「上昇相場でのアクセル」にしていきたいと思います。
まとめ
暴落に対してネガティブな印象しかもっていなかった方もこの記事をみて、少しは希望を持てたかと思います。自分自身の投資手法や相場に不安を感じたときはジェレミー・シーゲル氏の「株式投資の未来」などの著名な本を読むことで先人たちの考え方を知ることは重要です。今後も暴落や不景気に負けないように知識を高め、冷静に対応していきましょう!
ご興味ある方はどうぞ!