お疲れ様です。さむです。
今回は【暴落時の用語】について紹介します。
最近はコロナウイルスによって、下落相場が続いています。そんな中、ニュースが経済紙では「VIX指数が~」とか「サーキットブレーカーが発動した」などよくわからない金融用語が飛び交っていますよね。私も難しい金融用語はよくわからないため、話の内容がすぐに飲み込めなことがあります。
そこで今回は暴落時によく使われる言葉について解説していきます。この記事を読むことで暴落時の金融用語の知識が増え、ニュースや情報の吸収力が高まり、経済の状況が素早く把握できるようになります!
サーキットブレーカー
米国のサーキットブレーカーとは?
サーキットブレーカーとは、アメリカの証券取引所においてパニック売りを抑制するために一時的に取引を中止させるシステムになります。株式や先物取引などの金融市場においては売りが売りを呼んで下落が止まらなくなること(暴落)があります。その際にサーキットブレーカーが発動し、一時的に取引を停止させることでパニック売りを抑制させています。つまり、いったん取引をやめて落ち着いてくださいねと言った投資家を冷静にさせる目的で設けられた制度になります。
サーキットブレーカー発動条件
- Level1・・・S&P500が前日の終値から7%下落したら、15分取引を停止。
- Level2・・・S&P500が前日の終値から13%下落したら、15分取引を停止。
- Level3・・・S&P500が前日の終値から20%下落したら、終日取引を停止。
今回のコロナウイルスと原油価格の下落により2020年3月9日と3月12日において、短時間でS&P500が7%以上下落したことで上記のLevel1が発動し15分間取引が停止しました。2013年に現行の制度に改変されてから一度も使用されたことがなったが、ここ1週間で二回も発動されました。これには私もだいぶビビりましたね(笑)。
VIX指数((恐怖指数)
VIX 恐怖指数とは?
VIX指数とは、「ボラティリティ・インデックス(Volatility Index)」の略称になります。シカゴ・オプション取引所(CBOE)が、S&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出している指数です。別名で「恐怖指数」と呼ばれており、こちらの方が覚えやすいかもしれません。投資家が恐怖する心理を数字として示したものになります。通常は10~20の間で推移してますが、暴落などで市場が不安を感じると数値が上昇します。
暴落時のVIX指数
- VIX指数 96 ・・・ 2008年 リーマンショック
- VIX指数 53 ・・・ 2015年 チャイナショック
- VIX指数 77 ・・・ 2020年 コロナショック
リーマン・ショック時が史上最高値になります。(よくテレビなどでは89で紹介されていますがTriagingViewグラフでは96になってますね)今回のコロナショックは歴史上2番目の高さになっており、グラフを見ると75を超えているのでかなりの恐怖指数です。もしかすると今後も上がっていくかもしれませんので警戒が必要です。
デッド・キャット・バウンス
デッド・キャット・バウンス(Dead Cat Bounce)とは、「高いところから落ちれば、死んだ猫でも跳ねる」という訳になります。これは、株式市場において大きく下落した際に一時的に少し反発することを指す言葉です。
今回のコロナショックによる急落相場においても警戒しなければいけなことです。3/13に米国株市場、ダウ平均株価は1985ドルと過去最大の上げ幅になっています。しかし、これもデッド・キャット・バウンスかもしれませんので一度に多額の取引をすることは控えた方がいいかもしれませんね。
暴落時の心構え
相場が急落時に一時的に回復した際は、デッド・キャット・バウンスか疑うことが必要です。また、VIX指数より投資家の心理を読み、どのくらいの下落かを想定しておきましょう。今回のコロナショックは歴史上2番目に高い数値なのでこれからリーマンショック級の暴落になる可能性もあると想像できますね。なので一度に多くの資金を投入するのではなく、半年~1年かけて、分割投資をする必要があると考えます。さらにVIX指数も高いことから、今後も値動きの激しい相場になる可能性が高いです。今後も難しい用語や金融知識を解説していきますので、みなさんも知識を高め、この荒れ相場をいっしょに乗り切りましょう!