お疲れ様です。さむです。
今回は【決算書の読み方】について紹介します。
投資初心者にとって決算書ときくと難しいイメージしかありませんよね?ちなみに私もあまり詳しく分析はできません(笑)ただ、決算書が読めると企業の詳細な部分まで分析ができるようになります。そのため、投資する上では欠かせない能力です。
そこで今回は決算書を読む上で最低限抑えておきたいことをわかりやすく紹介していきます。今回紹介する内容は、佐伯良隆さんの『知識ゼロでも2時間で決算書が読めるようになる!』で勉強しました。この本では小難しい財務諸表を人の身体に例えて説明してくれるため非常に分かりやいです。
初心者のみなさんも一緒に勉強していきましょう!
決算書とはなにか?
決算書とは、簡単に言えば一年間の会社の成績表になります。会社が一年間でどのような活動をして、どのような成果を上げてきたのかが書かれています。会社にも人と同じように調子が悪いときがあるため、一年に一回決算をすることで会社の健康状態を把握することができます。決算書があることによって投資する際に不健康な企業を避けることもできますね!
【決算書の中身の3つ】
- 損益計算書(Profit and Loss Statement P/L)
- 貸借対照表(Balance Sheet B/S)
- キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement C/S)
損益計算書
損益計算書とは?
損益計算書は人の身体に例えると会社の運動量(売上)と無駄な動き(費用)がわかります。損益計算書で分かることは会社の儲けであり、売上から利益までの道のりがわかるようになります。
損益計算書はモノやサービスを売って得られる『売上高』からいろいろな『費用』を引いていき最終的に『当期純利益』まで到達する過程の数字が記載されています!
5つの利益を理解しよう!
- 売上から作る費用を引いた利益・・・『売上総利益』
- 売上総利益から売るための費用を引いた利益・・・『営業利益』
- お金の貸し借りなど含めた利益・・・『経常利益』
- 特別な収益や損失も含めた利益・・・『税引前当期純利益』
- 最終的に税金を引いた利益・・・『当期純利益』
イメージで理解しよう!
下記によりわかりやすいイメージ図を作ってみました。図と吹き出しの具体例を頭に入れることで損益計算書の 大分部は理解できると思います!
貸借対照表
貸借対照表とは?
貸借対照表は損益計算書では見えない会社の中身について知ることができます。体に例えると体つき(売上を出すための筋力と蓄えの脂肪)や骨格(安心できる自己資産はあるのか)がしっかりしているか調べることができ、会社の健康状態を把握できます。
また、貸借対照表は3つの部に分かれており、左右が必ず一致するため英語では「Balance Sheet B/S」と呼ばれています。
資産の部
資産(上の図緑部分)には2種類あります。1年以内に換金できる流動資産と1年では換金できない固定資産があります。違いは換金のしやすさになります。
【流動資産の種類】
- 当座資産・・・現金や預金などもっとも換金が早い資産。
- 棚卸資産・・・商品や在庫のこと。
- その他の資産・・・短期の貸付金など。
【固定資産の種類】
- 有形固定資産・・・ビルや工場など目に見えるもの。
- 無形固定資産・・・特許など目に見えないもの。
- 投資その他資産・・・長期保有の有価証券など。
負債の部
負債(上の図赤部分)においても2種類あり、同様に1年で返済する流動負債と1年以上の固定負債に分かれています。
【流動負債の種類】
- 仕入債務・・・買掛金や支払手形などツケで買った支払。
- 短期借入・・・1年以内に返す借入。
【固定負債の種類】
- 社債・・・会社が発行する債券。
- 長期借入金・・・1年以上の借入。
純資産の部
純資産(上の図青の部分)とはだれにも返済しなくてもいいお金のことになります。純資産は多い方が安心できます。
【純資産の種類】
- 株主資本・・・資本金、資本剰余金、利益剰余金など(株主が出したお金+会社がこれまでに稼いだ利益)
- 評価・換算差額等・・・株などの有価証券の現在価格と購入時価格を比べての損益。
- 少数株主持分・・・子会社が発行する株の中で親会社以外が持っている株のこと。
貸借対照表を見る際のポイント
会社の安全性をを見る際は、流動資産と流動負債、固定資産と固定負債を比べてバランスが取れているか見ることが重要になります。たとえば、流動負債がとても多いのに流動資産が少ない場合、1年以内に返金できるお金が限られているため倒産してしまう可能性も高まります。このように同じ流動と固定で比べることで会社の状況も把握しやすくなります。
キャッシュフロー計算書
キャッシュフロー計算書とは?
キャッシュフロー計算書を見ることでお金の流れがわかります。人の身体でいえば、血の流れになります。人が血流が悪るなれば、倒れてしまうのと同じで、会社もお金の流れが悪くなると倒産してしまいます。
損益計算書や貸借対照表からはお金の流れを把握できないため、キャッシュフロー計算書も理解して健康な会社を探しましょう!
キャッシュフロー計算書において重要な3つのキャッシュフローを説明していきます。
営業キャッシュフロー
営業キャッシュフロー(上の図青部分)では本業でどれくらい稼いでいるかがわかります。営業キャッシュフローが多ければ多いほどいいとされていて、逆にマイナスであると会社が活動すればするほどお金が出ていくことになります。そのため、銘柄を選定する際は毎年安定して営業キャッシュフローを稼いでいる企業を選ぶべきですね。
投資キャッシュフロー
投資キャッシュフロー(上の図赤部分)は将来のためにどれくらいお金を使っているかがわかります。基本的には成長している企業は資産(工場やビルや株券など)を購入するためマイナスになります。
財務キャッシュフロー
財務キャッシュフロー(上の図緑の部分)は会社がいくらお金を借りたか、あるいはどのくらい返済したかがわかります。財務キャッシュフローがプラスの場合は銀行などからお金を借りて増えることです。また、マイナスの場合は銀行への返済や配当金の支払いに使われています。
財務キャッシュフローがプラスかマイナスかの良し悪しは企業によって異なります。成長しようとする企業であれば、お金を借りることでプラスになる場合もあります。そのため、財務キャッシュフローを見る際は、営業キャッシュフローと投資キャッシュフローも合わせて確認することが大切になります。
まとめ
上記の重要な3つの財務諸表を見ることでその会社の健康状態が把握できます。ただ、初心者にとって決算書を読むことはけっこう大変ですよね。今回はかなりわかりやすく重要な部分のみを説明しています。この記事を読んで興味を持った方は自分自身でも決算書について勉強してみてくださいね!
参考にした本ご興味あればどうぞ!