お疲れ様です。さむです。
今回は【米国の重要経済指標7つ】について紹介します。
最近のコロナショックの影響で「GDPが悪くなる」とか「FRBの政策金利が~」など金融用語が多く飛び交っていて、初心者の方にはなじみのない言葉が多く困りますよね?
そこで今回は初心者が最低限抑えておくべき米国の重要な経済指標7つを解説していきます。主な経済指標を理解することで今後の株価の大まかな流れをつかむことができるうえ、金融用語わかることで経済情報やニュースの内容がより深く理解でき、投資が楽しくなると思います!!
米国の重要経済指標予定
下記表は4月を例にとった毎月の米国重要経済指標の予定になります。マネックス証券は各国の経済指標をカレンダーに乗せています。さらに重要度が3段階に分けられており、今回は米国において重要度3の指標について発表日時が早い順で解説していきます。初心者の方はまず覚えておくべき経済指標になります。
◆◆2020年4月の米国の重要経済指標◆◆
4/01(水)
ISM製造業景気指数
4/03(金)
失業率
非農業部門雇用者数(NFP)(前月比)
ISM非製造業景気指数
4/15(水)
小売売上高(前月比)
小売売上高(自動車除くコア)(前月比)
4/29(水)
実質GDP(前期比年率)(速報)
4/30(木)
FRB政策金利(上限金利)
米国の重要経済指標7つ
ISM製造業景気指数
- 発表日 ・・・毎月第1営業日
- 日本時間・・・23:00
ISM製造業景気指数とは、米国供給管理協会(ISM:Institute for Supply Management)が発表しており、製造業約350社の購買担当者へのアンケート結果を元にした指標になります。「新規受注、生産、雇用、入荷遅延、在庫」の5項目において、「良くなっている、同じ、悪くなっている」の3択の回答結果を点数化したものになります。この指標が50を基準に景気拡大か景気後退かを判断します。
ISM製造業景気指数が50より上・・・景気拡大
ISM製造業景気指数が50より下・・・景気後退
◆製造業:電気機械器具、化学、鉄鋼、輸送用機械器具など
失業率
- 発表日 ・・・毎月の第1金曜日
- 日本時間・・・21:30
失業率とは、労働力人口に占める失業者の割合を示します。16歳以上の男女が対象となり、軍隊従事者、刑務所の服役者、労働意思がない人を除いた人が対象となります。通常時は5%前後で推移してます。しかし景気が悪くなると、失業率が増え、リーマンショック時は10%ほどになりました。
非農業部門雇用者数
-
発表日 ・・・毎月の第1金曜日
- 日本時間・・・21:30
非農業部門雇用者数(Non-farm Payroll)とは、農業部門以外の産業で働く就業者の数の増減を表しています。事業所調査によって、事業者の給与支払い帳簿をもとに集計されます。米国では、業績に応じて人員調整する企業が多くあるため、景気との連動性が高い指標として重要視されています。対象の事業所は約40万社あり、全米の約1/3ほどの規模になります。
ISM非製造業景気指数
- 発表日 ・・・毎月第3営業日
- 日本時間・・・23:00
よりGDPに与える影響が少ないです。
ISM非製造業景気指数が50より上・・・景気拡大
ISM非製造業景気指数が50より下・・・景気後退
◆非製造業: 卸・小売業、運輸・通信業、電力・ガス業、建設業、不動産業など
小売売上高(自動車除くコア)
- 発表日 ・・・毎月第2週ごろ
- 日本時間・・・21:30
小売売上高とは、米国の百貨店やスーパーなどの小売・サービス業の売上高について、サンプル調査を実施し、集計した指標となります。米国は個人消費がGDP(国内総生産)の70%ほどを占めるため、米国の個人消費の動向が景気に与える影響も大きく、注目度の高い指標です。小売売上高は自動車を除かないものもありますが、景気と直接の関係がない要因によるブレ幅が大きいため、自動車を除いた小売売上高の方が注目度が高くなります。
実質GDP(前期比年率)
- 発表日 ・・・四半期毎(1月、4月、7月、10月の下旬)
- 日本時間・・・21:30
国内総生産(Gross Domestic Product)とは、国内で生産されたモノやサービスの総額のことであり、GDPの伸び率が経済成長率に値になります。米商務省経済分析局より四半期ごとに、速報値、改定値、確報値の3回に分けて発表されますが、一番最初に発表される速報値が市場への影響が大きいです。
FRB政策金利(上限金利)
- 発表日 ・・・年8回+臨時会合
- 日本時間・・・3:00
FRB政策金利(上限金利)とは、米連邦公開市場委員会(FOMC:Federal Open Market Committee)が米国の金融政策を決定する会合において決定した政策金利のことを指します。年8回の定例会合と、必要に応じて臨時会合が開催されます。今回のコロナショックでも臨時で開催されています。一般的に景気が良い時は政策金利が高く、景気が悪い時は低く設定されます。
まとめ
投資初心者にとって経済指標を見ることは難しく感じます。しかし、毎月確認する癖を身に着けることで経済の流れが把握できるようになり、今後どのような方向に経済が向かっていくかを予測する手掛かりになります。なので重要指標は毎月チェックする習慣をつけ、指標の意味が忘れてしまった場合は再度この記事より復習し、繰り返すことで身に着けていきましょう!!